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どうも、デザイナーの西原です。この「デザイナー」という職業は大きな括りであり、その中でもさまざまな職種が存在します。「プロアスリート」に野球選手やサッカー選手が居るようなイメージです。今回はその中でも「ウェブデザイナー」と「グラフィックデザイナー」の違いについてご説明します。
ウェブデザイナーとは
ウェブデザイナーは、ウェブサイトやウェブアプリケーションのデザインに特化した専門職です。ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の設計に重点を置き、ウェブページの構造、レイアウト、ナビゲーション、カラーリング、タイポグラフィ、画像など、ウェブ上における視覚的な要素を考慮しデザインを作成します。WEBデザイナーは主にXDやFigmaといったアプリケーションを使用します。
グラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーは、印刷物やデジタルメディアなどの視覚的なコンテンツの制作に特化した専門職です。ロゴマーク、フライヤー、パンフレット、ポスター、広告、パッケージデザインなど、さまざまな媒体で使用されるグラフィックツールを作成します。デザインの要素としてカラールール、フォント、イメージ、アイコン、図形などのトーンとマナーを設計し、プロジェクトの要件に基づいてデザインを作り上げます。グラフィックデザイナーは主にIllustratorやPhotoshopといったアプリケーションを使用します。印刷への理解や、ファイル形式に関する知識も必要となります。
デザインする”もの”の違い
ウェブデザイナーは、主にウェブページやアプリケーションのデザインを行います。ターゲットとなるユーザーの利便性や使用感の良さを考慮し、ナビゲーションの設計をはじめとする全体構造を考えます。さまざまなデバイスや画面サイズに適応するレスポンシブデザインを考慮した上で作成する必要があります。
動的な要素の強いウェブデザイナーに対し、グラフィックデザイナーは静的なメディアや印刷物のデザインを主に行います。デザインの要素としてカラールール、フォント、イメージ、アイコンなどを駆使し、レイアウトを作成します。プロジェクトの要件やクライアントのブランディングガイドラインに基づいてデザインを作成し、印刷のためのフォーマットや解像度の要件にも対応します。
業務上でのコミュニケーションの違い
ウェブデザイナーにはプログラマーとの連携が求められます。デザインコンセプトをコーディングに反映させるため、プログラマーと密なコミュニケーションの上、デザイン実装を託します。一方、グラフィックデザイナーにはデザインだけでなく印刷への知識が求められます。印刷のためのフォーマット作成や解像度の確認など、要件によってさまざまある入稿環境を整える役割があります。
さいごに
本日は「ウェブデザイナー」と「グラフィックデザイナー」の違いについてご説明しました。明確には「どんなアプリケーションを使用するか」「最終的な制作物は何か」が大きな違いとなり、基本原則や視覚的な魅力・UXの向上などデザインの目的は共通しています。また、近年ではウェブデザインとグラフィックデザインの境界が曖昧になりつつあります。グラフィックデザインの要素がウェブデザインに、ウェブデザインのトレンドや要素がグラフィックデザインに垣根を越えて影響を与えあっています。そのため、デザイナーは業務領域の枠に囚われず、幅広いスキルや知識を持つことが求められています。弊社に在籍するデザイナーは「ウェブデザイナー」と「グラフィックデザイナー」を兼任しています。どちらの特性も駆使する事で、長く活躍できるデザイナーで居られると感じています。日々新しい情報をキャッチアップしながら制作を行う事が大切ですね。
では、また!