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『直感力』 By 羽生善治

三浦 幸樹

どうも。MNETの三浦です。

本日は私が大好きな人物を紹介します。

羽生善治さんです。

史上初の七冠独占、永世七冠達成、国民栄誉賞受賞など輝かしい経歴を持つ、将棋界の天才です。

私が将棋に興味を持ったのは、大学時代です。

一人暮らしでなかなか寝付きが悪く、テレビやyoutubeを流しながら寝落ちしないと眠れませんでした。(今でもそうです。)

そんな時、将棋の対局を見ながら眠りにつくのが習慣化していました。

将棋の駒の音が心地よいと理由ではありません。

将棋は一手指すのに1時間以上長考する場面も多いです。

そんなとき、解説者の方のトークでつなぐのですが、1時間長考して指して、また相手が1時間以上長考するというような場面も少なくありません。

そうなれば、盤面もあまり変わっていないので、解説することももうありません。

そんな時、解説の将棋棋士の方の雑談で場を繋ぐこととなります。

将棋棋士は、日本で一番頭の良い職業だと思います。

米長邦雄先生の名言に、『3人の兄たちは頭が悪いから東大に行った。私は頭が良いから将棋の棋士になった。』という言葉があります。

3人の兄たちは、将棋棋士になるには、頭が悪くてなれないから、諦めた。という解釈になります。

事実は、さておき、将棋棋士の方たちは、皆さん頭がいいです。

そんな頭が良い人達の雑談はとてもおもしろいです。

それが楽しみで、将棋を毎日見ていました。

話は逸れましたが、そんな頭のいい将棋棋士の中でも一番頭のいい羽生善治さんの著書を紹介します。

本書では、『直感力』その正体と磨き方、そして現代社会でどのように活かせるかに至るまで、具体的に語られています。

「直感」と聞く、ヤマカンやあてずっぽうのようなイメージを抱く方も多いと思います。

羽生さんの考えは、正反対で、本書から一部抜粋させて頂くと

”直感の正体とは何か。たとえばひとつの局面で、「この手しかない」とひらめくときがある。

100%の確信をもって最善手が分かる。論理的な思考が直感へと昇華された瞬間だ。  

以前、カーネギーメロン大学の金出武雄先生と対談をさせていただいたときに「論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導いてくれる。

計算機の言葉でいえば、毎回決まったファンクションが実行されているうちにハードウェア化するようなものだ。それまでは毎回発火していた脳のニューロンが、その発火の仕方がいつも同じなので、そこに結合が生まれ、一種の学習が行われたということではないか」と指摘してもらったことがあった。

つまり、直感とは、論理的思考が瞬時に行われるようなものだというのだ。 ”

まとめると、脳が一瞬で導き出した結論であるという捉え方です。

国語辞典で「直感」と引く、「説明や証明をまたないで、直ちに物事の真相を心で感じ取ること」と記されています。

このイメージに近いです。

また本書では以下の記載もあります。

”直感は、ほんの一瞬、一秒にも満たないような短い時間の中での取捨選択だとしても、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明することができるものだ。適当、やみくもに選んだものではなく、やはり自分自身が今まで築いてきたものの中から生まれてくるものだ。”

”もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直感”

つまり、自分自身の積み重ねた経験の中から直感が生まれてくるというわけです。

だから「直感は9割正しい」とよく言われるのです。

他の例でいうと、「一目ぼれで付き合ったカップルは長続きしやすい」等もこの論理に当てはまるのかなと思います。

長くなりましたが、将棋の世界だけでなく、ビジネスや、私生活においても、素早く直感的に正しい判断を迫られることが多々あると思います。そんな指針になる考え方や磨き方が本書では著されております。

是非。

以上です。

こちらもおすすめです。

サッカーの岡田監督との対談形式なので読みやすいです。

三浦 幸樹

役員

1992年生まれ。大阪府出身。 滋賀大学経済学部企業経営学科卒業後、証券会社に入社。リテール営業を中心に東京、名古屋、大阪で勤務。大阪勤務時代に現CEOに出会う。”マーケット知識と自身の経験を活かし、より良い世の中にしたい”というCEOの想いに惹かれ共に起業。現在に至る。

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